Strata 2022 化石、古本、鉱石、岩石、生物の骨 サイズ可変
「髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」が、東京・銀座の資生堂ギャラリーで8月26日から開催される。会期は12月7日まで。
髙田安規子・政子は、一卵性双子のユニットで活動するアーティスト。身近な素材を用い、アートと科学を融合させた独自の感性により、空間や時間の「スケール(尺度)」をテーマに制作を行っている。展示するのリサーチに基づき、その特性を生かした展示を行うことでも知られている。
本展のために髙田安規子・政子はこれまでの作品に通底する考えを整理し、リサーチを深め、新たな展開を図った。ふたりは2024年に資生堂の文化施設である資生堂企業資料館と資生堂アートハウスを訪問。そこで、資生堂の社名の由来であり、「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものは、ここから生まれる」という意味の易経の一節「至哉坤元 万物資生」と出会う。これが作家の自然観と重なりあったことから、展覧会では「万物資生」の考えを起点に、生命とその成り立ち、進化の歴史を時間の層として描き出しながら、宇宙までつながる時空間を巨視的・微視的にとらえ、可視化することを試みるという。
展示の中心となる新作《Strata》は積み重ねた本を地層に見立てた作品で、資生堂ギャラリーの小展示室の床から踊り場の床下までつながる本棚を作り、約500冊の本とそのあいだに配置した鉱石や化石により、生物の誕生から人新世までの時と知の連なりを表す。さらに、割れた砂時計から溢れ出した砂や石、岩で構成される新作《Timepiece》、自然界に広く見られるフラクタル形態を用いて自然の摂理における「個」と「全体」に言及した《Can’t see the forest for the leaves》、すべての生命の源となる光をテーマにした《Spectrum》など、新作と過去作を再構成した約20点が展示される。