Rios BAKERY 撮影:川原百合恵
アート好きには食好きが多い(気がする)。遠出して美術館に行くなら、美味しいものも楽しみたい。逆に、美味しいものを目当てに訪れた場所で、美術館にも立ち寄りたい、ということもあるのではないでしょうか。
本シリーズ「美術館 学芸員の昼メシ」(略して #美メシ)では、全国各地の美術館で勤務する学芸員やスタッフの方々に、「うちに来たらここに寄れ!」という、とっておきのお店を教えてもらいます。ランチに限らずお茶や夕飯におすすめのカフェやレストランも登場するかも。
今回は芦屋市立美術博物館学芸員の大槻晃実さんが登場です。【Tokyo Art Beat】
六甲山を背に、大阪と神戸に挟まれた兵庫県南部の地域「阪神間」。このエリアは、全国でも有数の“パン激戦区”として知られています。芦屋も個性と実力を兼ね備えたパン屋がひしめく地域のひとつ。その中でおすすめしたいのが、芦屋市立美術博物館から歩いて8分ほどの場所にある「Rios BAKERY」です。
普段は納豆ご飯とお味噌汁が定番の昼食ですが(学芸室=家)、元気を出したい日には、Riosさんのサンドイッチやクロックムッシュ、ランチボックス、そして出会うと幸せになれる幻のクリームパンにお世話になっています。ここのパンは、太白胡麻油や豆乳、米こうじなど、身体にやさしい素材が使われており、どれも素材の味が生きていて、心もお腹も満たされます。
お店には小さなイートインスペースもあり、焼きたてをその場で楽しむのもおすすめです。あるいは、テイクアウトして美術博物館前庭の木陰でピクニック気分を味わうのも、また格別です。
Rios BAKERY 芦屋浜店
🗓️月~土|日定休
📍兵庫県芦屋市呉川町12-15
🐾芦屋市立美術博物館から徒歩8分
🚃打出駅から徒歩12分
公式サイト
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芦屋市立美術博物館の敷地内に佇む喫茶室「カフェ・ド・ルポ」。静かな空間でいただく日替わり定食やパニーニも魅力ですが、何よりの楽しみは、展覧会ごとに考案される“特別スイーツ”です。
カフェのオーナーが出品作品からインスピレーションを受けて、毎回異なるテーマで作るスイーツは「食べるのがもったいない」と思わずためらってしまうほど素敵です(とはいえ、もちろんペロっといただきます)。
コーヒーには、世界で初めて缶コーヒーを開発した上島珈琲の豆が使用されていて、丁寧にハンドドリップされた一杯は、豊かな香りと深みのある味わいで、スイーツとの相性も抜群です。展覧会を鑑賞したあとの余韻に浸りながら、展覧会を味覚でも追体験できる──そんな贅沢な時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
カフェ・ド・ルポ
🗓️月~土|日定休
📍兵庫県芦屋市伊勢町12-25
🐾芦屋市立美術博物館敷地内
🚃阪神芦屋駅から徒歩約15分
公式サイト
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現在の企画展「具体美術協会と芦屋、その後」は、「具体」が結成した1954年から解散する1972年までの18年間の活動を、当館コレクションを中心に紹介しています。また、「その後」と題して「具体」解散以降の1970年代に芦屋で行われた芸術祭やフェスティバルなどを、作品や資料から紹介しています(8月31日まで)。
味覚の秋となる9月には、生誕120年を記念し、洋画家であり戦後の寿屋(現サントリー)宣伝部で洋酒の広告を展観した山崎隆夫の画業を再顕彰する特別展「山崎隆夫 その行路 ―ある画家/広告制作者の独白」を開催します。展覧会とおいしいもの巡りをあわせて、ぜひ芦屋にお越しください。
大槻さんが次の案内人に推薦するのは、静岡県立美術館の貴家映子さん。どんなグルメが飛び出すのか、どうぞお楽しみに!
大槻晃実
大槻晃実